イエス・キリストはどのように伝道をしていたか?
イエス・キリストは、30歳の時からの3年間で、自ら多くの人に伝道しました。
イエスはガリラヤ全域を巡って会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、民の中のあらゆる病、あらゆるわずらいを癒やされた。聖書(マタイの福音書 4:23)
彼の元にはいつも多くの人が群がり、5000人以上の群衆を連れていたこともありました。
イエス・キリストは、全てのクリスチャンに、ご自身がされたように伝道することを命じておられます。
あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。父、子、聖霊の名において彼らにバプテスマを授け、わたしがあなたがたに命じておいた、すべてのことを守るように教えなさい。聖書(マタイの福音書 28:19-20)
なので、実際に人々に伝道し、その模範を示されたのです。
では、皆さんは、イエス・キリストがどのように、人々に伝道をしていたかをご存知でしょうか?
さぞかし、たくさんの教えを一方的に伝えたのでしょうか?
実は、イエス・キリストは、人々に伝えることよりも、「話を聞くこと」が大半だったことが聖書を見ればわかります。
下の図をご覧ください。
イエス・キリストは、183回も質問を受けているのに、たった3回しか答えていません。
むしろ、人々に307回も質問し、相手の考えや意見を引き出し、傾聴されていたのです。
つまり、正しい答えを知っておられる神の御子イエス・キリストでさえ、低く見積もっても、会話の90%以上は、一方的に説明したり、教えていた訳ではないのです。
その結果、12弟子をはじめとする、多くの人が福音を受け入れ、イエス様に従っていったのです。
むしろ、伝えるだけの「一方通行」の伝道は、相手の心を閉ざしてしまいます。
プロテスタントの福音派団体も、150年の歴史を振り返り、日本で宣教が進まない理由を、
「受け手側のニーズを考慮せずに、送り手側だけの関心や独善に基づく一方的な発信」
と言い、次のように続けています。
では、私たちが聞くべき人々のニーズとは何なのでしょう?
クリスチャンになった人々の約50%は教会に来る前に、人生について悩んだという統計があります。
考えていた内容は、各年齢層を通じて
1位:人間の生きる意味
「なぜ自分は人間としてここにいるのか」
「人間はなぜ存在しているのか」
「人として生きるとはどういうことなのか」
2位:人間として正しく生きる方法
「生活の手段が生きる意味や生きる道なのだろうか、 いや違うように思う....」
3位:ほんとうの愛
人々は、表面的には衣食住の問題に追われていますが、心の奥のほうでは真剣に愛を求めている。
(参照:教会生活入門:堀越洋治)
この悩みに寄り添わず、信じますか?信じませんか?と二択を迫ったり、信じないと地獄に行きますと脅したりしても、相手はそれを受け入れる準備ができていないのです。
むしろ、聖書の福音はこれらの悩みに明確な答えを提示しているので、悩みを聞いていけば、自然と相手の中に福音を必要とする動機が生まれてくるのです。
でも現実は、ほとんどのクリスチャンが職場や家族、友人の話しを聞いていません。
なぜなら、伝道を伝えることだけだと勘違いしているからです。
そう思い込んでいる限り、伝えることが苦手な人やコミュニケーションが苦手な人にとっては大きなハードルでしょう。
相手が求めていないのに無理やり伝えても、大切な人との関係にヒビが入ってしまいます。
あるクリスチャンは、伝えるタイミングがきたら、伝えると言います。
そのタイミングは、一体いつ来るのでしょうか?
聖書は 「みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい(テモテへの手紙第二 4:2) 」と言っています。
伝えたくても伝えられない。
そのように、地団駄を踏むクリスチャンが多いならば、日本のクリスチャンは減る一方です。
そのようなジレンマを解決する方法、
それが、コーチングの傾聴スキルを活用する「個人伝道マスター講座」です!
自分はコミュニケーションが苦手だから…
福音をどうやって伝えてよいかわからない…
福音を伝える勇気や自信がない…
能力も方法も気持ちも、全く関係ありません。
伝道は全ての人ができる最も簡単な神への奉仕だからです。
伝道は、神の働きです。
聖霊の力と、福音の力が人を救いに導くのです。
私たちは、ただ福音を相手に伝えればよいのです。
ただし、伝えるまでに、人々との信頼関係を構築する働きは、私たちに委ねられています。
つまり、コーチングの傾聴スキルは、伝えるまでに 信頼関係を構築する上での障害を取り除くことができるのです。
「わかりやすい」と好評のゆうき牧師監修プログラム
全てのカリキュラムを、ゆうき牧師が監修しています。
元銀行マンの現役牧師として、多忙な現代人の不満や悩みに向き合っているからこそ、すぐに実生活に活かせるノウハウを凝縮しました。
また、クリスチャンコーチングの専門家である浅井さんも講師として、講座を担当してくれています。
講師 / ゆうき牧師
札幌ガーデンチャーチ牧師/ 日本実務能力開発協会認定コーチ
1985年札幌で生まれる。小樽商科大学を卒業後、三菱UFJ信託銀行で3年間勤務。関西聖書学院(KBI)で1年間聖書を学ぶ。
2012年に韓国人の妻と結婚。2013年から3年間ソウル・オリュン教会日本語礼拝部伝道師として仕えつつ、トーチ・トリニティ神学大学院英語コース修士課程(Torch Trinity Graduate University/Master of Divinity)を修める。
2016年から3年間、母教会札幌キリスト福音館で牧師として仕える。
2019年より、札幌ガーデンチャーチを開拓。産業カウンセラーを学び、相手に寄り添う働きで、2年間で13人が洗礼を受ける。
YouTubeチャンネル「ゆうき牧師のバイブルライフコーチング」の登録者は6500人を超える
講師 / 浅井 元規
株式会社co-ne代表取締役 / コーチアプローチミニストリーズ日本ディレクター / 国際コーチング連盟PCCコーチ / Catch The Fire Asia & Japan スタッフ
1990年に生まれ、湘南で育つ。テキサス州立大学を卒業後、米国準医療資格NATAATCを取得。Christ For The Nationsダラス本校にて1年間聖書を学ぶ。2016年に帰国し、次世代宣教を行う7MEDIAにて2年勤務。
2019年より、聖書が大切にする「愛と尊重の文化」を社会で体現することをビジョンにコーチング事業を開始する。2020年にCatch The Fire School of Ministryトロントにて、メンターとして活動。同年に結婚。また、国際コーチング連盟認定コーチングスクール、コーチアプローチミニストリーズ日本(CAM Japan)を設立。2021年に株式会社co-neを設立。現在では、100人以上のコーチを育成しつつ、個人や家族、教会や企業のとなりびととして伴走するプロコーチとしても活動中。